市政報告 人口増に伴う中原休日急患診療所について 川崎市議会議員 松原しげふみ
平成22年4月に本市が公表した将来人口推計によると本市の人口は今後も増加傾向にあり、平成42年がピークとなり、150・8万人になると見込んでいましたが、平成22年10月に国勢調査が行われたことや大規模な住居の開発などによりこれまでの推計値への影響が懸念されることなどから新たに将来人口推計を行ったところ、ピークになる平成42年の本市の人口は152・2万人になるとの見込が出されました。特に中原区では平成47年まで人口増が続き、27・2万人となり市内7つの区の中で最も多い人口数が続くことになります。また本市の4月1日現在の人口は146万6444人で、京都市の人口を上回り政令市20市中7位となりました。さらに本市の人口増加率は11・87%で20市中1位となっています。人口増により、個人市民税の増加や土地の評価替えにより固定資産税が増加するなど前年度に比べて40億円の増加が見られています。しかしその反面、社会保障関連の経費の増加や公共施設の長寿命化の取組みなどの戝政需要や、市長の公約でもあった最優先課題の待機児童の解消に向けての取組み、小児医療費助成制度の拡充、中学校完全給食の取組みなど歳出面についても極めて厳しい状況にあります。しかしこのような戝政状況下にあっても、子育て支援や災害に強いまちづくり、市内各産業や商店街の活性化など時機を逸することなく将来に向け必要な施策を実施することが求められます。その必要な施策の一つでもあり、見出しにも書かせて頂いた中原休日急患診療所の現状と今後の方向性についてご報告いたします。同診療所については下記別表の通り、患者数は年々増加し、平均患者数も他の6つの区と比較してもその数は多くなっています。これは人口の増加による患者数の増加に対し施設の機能が対応しきれなくなっていることに起因しており、早急な対応が必要となっています。より良い医療体制を構築するため、平成26年度に診療所を休診することなく近隣へ移転させることが決定されました。その候補用地として市民の利便性、立地、面積の観点から既存施設の近隣にある中原区役所暫定駐車場跡地(旧中原消防署)が敵地であり、本年度から建設が着工し、平成29年度の開設が予定されています。整備手法としては医師会に中原区役所暫定駐車場跡地を譲渡し、医師会は中原休日急患診療所(新医師会館を含む)を整備することとなっています。医師会を中心とした明確な責任体制と診療スタッフの良質な医療サービスが提供される事になります。今後も医療体制の充実に向け、しっかりと努めてまいります。
松原しげふみ事務所
中原区新城5-2-3
TEL:044-751-8855
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3月15日