イベント通じ豊かな暮らしを
ＮＰＯ法人カワサキミュージックキャスト

川崎への思いを語った反町さん
川崎駅前フェスは毎回さまざまなテーマを設定して開催している
横に表示されている数字のアイコンは、SDGsの17の目標のうち、同企業の取り組みに該当する項目を一部掲載したものです

　川崎市のイベントや各区の音楽祭、商店街の催しなど、数多くのイベントを裏方として支えているＮＰＯ法人カワサキミュージックキャスト。地域のつながりを大切に催しの企画・開催を行っている。

　中原区で生まれ育った反町充宏代表は、高校生の頃にバンドに没頭し、「自分たちの音楽をもっと多くの人に届けたい」と、西丸子小学校で自主イベントを開催。まちづくりに携わっていた大人たちの助けを借り、地域とつながりながらイベントを作り上げる楽しさに夢中になった。

　そのことがきっかけとなり、２０００年には音楽とダンスの祭典インユニティ発足の中心メンバーに。08年には「地元・川崎市に全てを捧げよう」と同法人を立ち上げた。

駅前フェスで思いを実現

　昨年末から川崎駅前で毎月開いているのが「川崎駅前フェス」。川崎駅東口駅前広場を会場に、音楽アーティスト中心のステージやキッチンカーなどで食の提供も行う。

　「音楽や交流は人生や暮らしを豊かにしてくれる。駅前フェスでは市内のさまざまな団体やイベントとコラボレーションしていきたい。川崎にゆかりのある人が中心となり、川崎をもっと好きになるフェスにしたい」と反町さんの思いは熱い。

　コンセプトの一つにはＳＤＧｓの推進も掲げている。イベントには年齢を問わず、家族でもひとりでも気軽に参加できるようにと、バリアフリーを徹底。一人客でも気兼ねしないようにと一人用の席も用意している。また、新型コロナの影響で活動が制限され苦しんでいるアーティストやスタッフのため、「仕事」や「雇用」の創出の場にも活用したい考えだ。

　会場にはエコステーションを設置し、ごみの分別などを徹底。居心地の良い空間に配慮する。「地域の人々といっしょに育てていくイベント。ワクワクすることにトライしていきたい」

NPO法人カワサキミュージックキャスト

神奈川県川崎市中原区小杉陣屋町2-13-20

TEL:044-272-6636

https://www.k-m-c.org/