中原区 文化
公開日:2024.03.19
海外で活躍中 市内出身ギタリスト
斎藤優貴さん市長訪問
世界的なギターコンクールで最高賞を受賞するなど国際的に活躍する市内多摩区出身のギタリスト、斎藤優貴さん(26)が一時帰国し、3月12日に福田紀彦市長を表敬訪問した。
斎藤さんは5歳からクラシックギターを習い、村治昇氏など著名な指導者のもとで技術を磨いた。2016年からドイツの音楽大学に留学し、現在は同国のロベルト・シューマン・デュッセルドルフ音楽大学の修士課程に在籍。世界的なギタリストであるアレクサンダー=セルゲイ・ラミレス氏らに学び、海外のコンクールで計55回もの優勝や入賞経験を誇る。
表敬訪問には自慢のギターを持参し、作曲家ロドリーゴの「ソナタジョコーサ第三楽章アレグロ」を披露。圧巻の演奏に、福田市長も「贅沢な時間だな」としばし言葉を失った様子だった。活躍の原点を尋ねられると、斎藤さんは、川崎市が04年から続ける「子どもの音楽の祭典」に小5の時に出場した際の思い出を語り、「ミューザ川崎のような大きくて輝かしい舞台で演奏できたことがとてもうれしかった。その後の演奏活動のモチベーションになった」と感謝を述べた。
今夏に修士課程を終えた後は日本に戻り、出張型サービスを意味する「アウトリーチ」に力を入れる予定という。「子どもたちが音楽に触れる選択肢として、クラシックギターの魅力を伝えたい」と話していた。
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