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公開日:2025.07.04

西加瀬こども文化センター
ペンキ塗りで絆深め
学生と児童ら笑顔で作業

  • 西加瀬こども文化センターのげた箱のペンキ塗りをした大学生と子どもたち

  • 作業に集中する参加者

 ボランティアサークルに所属する大学生グループが施設を利用する子どもたちと一緒に、げた箱のペンキ塗りを行う企画を6月21日、西加瀬こども文化センターで行った。利用者からは「見違えるようにきれいになった」「楽しい気分になれる」と喜びの声があがった。

 老朽化したげた箱のペンキ塗りを行ったのは東洋大学公認の国際ボランティアサークル「Salamat」のメンバー10人と、同施設を利用している小学生9人。色あせたげた箱をやすり掛けして色を落とし、下塗り用の塗料(シーラー)で下地を整えてからペンキを塗った。パステル調の明るい色合いを段ごとに変えて塗ることで、靴を置いた場所がすぐにわかるように工夫。一日がかりでカラフルに再生されたげた箱を前に、共に汗を流した参加者19人の笑顔が広がった。

 同サークルは、フィリピンの子どもたちの笑顔を守ることを理念に活動。現地の貧困層が居住する地域で炊き出しを行うほか、幼稚園の運営支援などを行っている。東洋大3年でペンキ塗り企画のリーダーを務めたサークル副代表・日馬颯太さん(20)は「最初は子どもたちのためにという思いがあった。それが一生懸命な子どもたちと一緒に取り組んでいるうちに、こちらがとても大事なことを教えられていることに気が付いた」と感想を述べた。げた箱のリフォーム企画は、昨年12月に大戸こども文化センターで初めて実施。今回はそのときの経験も生かし、子どもたちがより主体的に参加できるようにアイデアを練ったという。作業中も、施設に遊びに来た親子らから「次回は自分たちもぜひ参加してみたい」と声を掛けられた。

笑顔広がる場所に

 苅宿小4年の熊田暖風さん(9)は「お兄さんもお姉さんも優しく教えてくれてうれしかった。いつも使っているげた箱を自分たちでいろいろな色に塗ることができて楽しかった」と笑顔を見せた。同センターの小室輝美館長は「入り口にあるげた箱が新しく変わっただけで、館内の雰囲気がずいぶんと明るくなった。ペンキ塗りの作業中も笑い声が絶えなかったように、これからも子どもたちの笑顔が広がる場所になってほしい」と思いを込めた。

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