川崎駅前にクールスポット 地元企業がミスト装置設置
水を細かい霧状にして噴射するミスト冷却装置。厳しい暑さが続くこの季節、道行く人たちに潤いを与え、全国各地で導入されている。
JR川崎駅東口駅前広場で1日から運用が始まったのは、川崎区貝塚に本社を置くフジクス(株)(細田次郎代表取締役社長)が開発した「オアシスミスト」。9月30日までの午前7時から午後8時まで▽気温28℃以上▽湿度70%以下▽風速毎秒3メートル未満――の3条件が揃った時に噴霧される。
高圧洗浄のウォータージェット用途開発に取り組む同社では、ヒートアイランド現象を環境問題と捉え、数年前から実験を重ね、昨年から本格参入した。
1ノズルあたり毎分60〜80cc噴霧され、外気温を約3℃下げる効果があるという。消費電力は「エアコンの1・3%」と竹之内豊会長は語る。
同社では、オアシスミストを川崎駅のほか、7月の川崎大師風鈴市や川崎競輪場の車券売り場に設置。市外では都内の商業施設に導入したほか、住宅の庭にも取り付けるなど、シェアを広げつつある。「今後はデザイン性を追及した商品を開発し、商店街などにも設置したい。川崎発の新しい技術として伸ばしていきたい」と高木和己営業部部長は意気込む。
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5月3日
4月26日