東扇島東公園で5日、国土交通省関東地方整備局主催の「首都直下地震防災訓練」が実施された。
訓練には第3管区海上保安本部、県警、陸上・海上自衛隊や企業、市消防局など18機関2団体が参加。M7・3の首都直下地震が起きたことを想定し、路上で被災した車両からの人命救助やヘリコプターによる緊急搬送、停電時における応急送電訓練などを約2時間にわたり行った。
公園から臨む京浜運河では、物資を輸送する船舶の航路を確保するため、関東地方整備局の船舶「べいくりん」による大型漂流物の撤去や埋立浚渫協会による海底障害物撤去訓練等が行われ、実際に海底から2tトラックを引き上げるなど、本番さながらの訓練だった。
同公園は川崎港東扇島地区の東京湾臨海部基幹的広域防災拠点として、08年から供用を開始。首都直下地震等による大規模かつ広域的な災害が発生した際に、緊急物資等の輸送拠点となり、拠点内の「首都圏臨海防災センター」は、市の津波避難施設でもある。
東日本大震災の際には、福島第1原発の電源が喪失したことを受け、航空自衛隊がヘリコプターで大型バッテリーを20基輸送。また、同拠点で備蓄していた発電機付き投光器21台を緊急物資支援として、大型船で仙台塩釜港へ輸送した。
首都圏臨海防災センターの佐藤勝センター長は「大災害に備え早急に対応できるよう関係機関と連携し、繰り返し訓練を行っていくことが重要」と話していた。
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