県政報告 知っていますか?「電子母子手帳」 県会議員(川崎区選出)公明党 西村くにこ
神奈川県では、パソコンやスマートフォンを通じて、自分自身の健康状態や履歴が一覧できるアプリケーション「マイME-BYOカルテ」の運用を開始しています。さまざまな機能の中で私が注目しているのは、子どもの健康情報を記録できる「電子母子手帳」です。これにより、予防接種歴など、出生時からの情報が、お子さんが大人になっても確認できるなど、生涯を通じた健康情報として活用できます。さらに、電子母子手帳は、家族で情報を共有することができるため、パパもママも同時に使えることから、「イクボス宣言」の普及で子育て世代を応援する神奈川県にふさわしい取り組みと言えるでしょう。
外国籍県民にも子育て情報を!
また、本県には現在、168の国・地域の約17万4千人の外国籍の方々がお住まいですが、予防接種のお知らせをはじめ、出産・子育ての情報が必ずしも十分に伝わっているとは言えません。電子母子手帳を多言語対応させて外国籍県民の方々にも活用していただくことができればと、昨年3月の予算委員会で提案・要望をいたしました。
さらに世界に目を転じると、戦後の混乱期に日本で誕生した母子手帳が、現在は世界30カ国以上に広がり、乳幼児の健康維持に貢献しています。経済発展が続き、スマートフォンの普及率が高く、若年層の多いアジアの国々において、神奈川県発の電子母子手帳が活用されればと考え、12月6日の本会議で質問しました。
世界の子どもの命を守る
これに対し知事は、【1】専門家等の意見を伺いながら、外国籍県民の方にとっても、より使いやすいものになるよう検討していく。【2】協力関係を構築しているWHO・世界保健機関とも連携を図りながら、「電子母子手帳」の取り組みを、神奈川モデルとして、世界に向けて積極的に発信していく。と答えました。
実現すれば、世界の子ども達の命を守る壮大な取り組みになるだけでなく、登録者から得られた「ビッグデータ」を活用して、予防医療や新しい治療、医薬品の開発にも寄与することになります。
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4月26日
4月19日