川崎で起こった事件や川崎を拠点に活動するアーティストを追った書籍「ルポ川崎」著者、磯部涼さんを招いたトークイベントが10日、川崎区日進町のコワーキングスペース「創荘」で催された。主催は一般社団法人カワサキノサキなど。
昨年末に発表された「ルポ川崎」は、川崎中一殺害事件や簡易宿泊所火災、ヘイトデモといった市南部で起こる陰惨な事案を「現代社会の縮図」と捉え、一方そこから発信される希望の光としてラップやダンスで活躍する若いアーティストの姿を取材したもの。
この日、カワサキノサキの田村寛之代表理事らと対談した磯部さんは「街は綺麗に様変わりしたが、これまでの課題が見えずらくなっただけという見方もある。街の人が今までの酷い状況をどう解決していこうとしているのかを書きたかった。当初は外からの視点で取材を始めたが今は思い入れのある街になった。一冊書いて終わりではなく、今後は長いスパンで捉えた革新市政や社会運動の歴史といった川崎を書いてみたい」と語った。
磯部さんは17日(土)に市ふれあい館(川崎区)で午後7時から行われる「ルポ川崎・川崎に生きる若者たち」でも講演を行う。催しの問合せは同館(【電話】044・276・4800)へ。
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