市民団体「羽田増便による低空飛行に反対する『川崎区民の会』」(橘孝代表世話人)は9月23日、教育文化会館(川崎区富士見)で、「住宅地・コンビナート上空の低空飛行に反対する川崎区民集会」を開催した。
羽田増便については国交省が「2020年3月29日より新飛行経路の運用を開始し、羽田空港において国際線を年間約3・9万回増便」と決定した。
元日本航空機長の山口宏弥氏が登壇し、「羽田離発着機の都心・コンビナート上空飛行問題〜パイロットの目から見た問題点〜」と題し、講演を行った。
山口氏は低空飛行による騒音と振動の問題や離陸時にコンビナート上空を飛行することの危険性を、過去の墜落事故や、落下物による事故の事例を交えながら説明。そのうえで、これまでの飛行ルートは住民やコンビナートの安全を優先していたが、新飛行ルートでは安全よりも航空会社の都合が優先されている点に問題があると指摘した。
集会には都内で同様の反対運動をする人たちも参加し、連帯を呼びかけた。
最後には「羽田新飛行ルート実施決定に反対するアピール」が提案され、拍手をもって採択された。
橘代表世話人は「賛成、反対以前にこの新飛行ルートのこと自体を知らない人が多い。一人でも多くの人にこの事実をまず知ってもらいたい」と語った。
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