県政報告 ヤングケアラーを知っていますか? 県会議員(川崎区選出)公明党 西村くにこ
こんな子どもたちのことを「ヤングケアラー」といいます。《高齢家族の世話》《障がいや病気のある家族の介助》《精神的な問題を抱えた家族への対応》《日本語が第一言語でない親の通訳》《家計を支えるための労働》など、本来なら大人が担うような家庭内の諸々のケア責任を負っている18歳未満の子どもたち。ヤングケアラーは、年齢や成長に見合わない重い責任や負担を負うことで、「学校にいけない」「部活動ができない」「友達と遊べない」などといった子どもとしての権利侵害が懸念されています。しかし、一般的には「ヤングケアラー」という呼称自体がまだまだ知られていません。
相談窓口の設置を提言
公明党県議団は、第2回定例会代表質問で、「ヤングケアラー」について取り上げ、周知啓発や相談窓口の設置について提言しました。
黒岩知事からは、【1】ケアラー専用ポータルサイトを設置し周知啓発を行う。【2】「県のたより」や県ホームページなどで広報する。【3】「子ども家庭110番相談LINE」でヤングケアラーの相談を受け付ける。【4】各市町村の「要保護児童対策地域協議会」にヤングケアラーの相談窓口を設置し、必要な支援につなげる。との答弁がありました。また、桐谷教育長からは、【1】専門家による講演を教職員に対し実施して啓発を充実する。【2】今年度中に、ヤングケアラーについての指導資料を作成し、学校で子どもたちがヤングケアラーについて正しく理解するために活用できる教材とその指導方法を盛り込む。と答えました。
権利を行使できる社会づくりを
ヤングケアラーの中には、長くその環境にあるために、他者との比較ができず、自身がヤングケアラーだと気づいていないケースや、不安を感じながらも家庭内の問題として言い出せないケースもあります。子どもたちが自身の権利を行使できる社会を、私たち大人が築いていかなければなりません。
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4月26日
4月19日