秋の叙勲・褒章等が11月3日付で発令され、厚生労働省関連で唯一の旭日中綬章を受けた日本眼科医会前会長で高野眼科医院院長(川崎区砂子)の高野繁さん(72)が喜びを語った。
旭日章は国や公共に対し顕著な功績を挙げた人に贈られる勲章。川崎区出身の高野さんは、父親の眼科医院を1991年に継ぎ、川崎市眼科医会会長や市医師会・県眼科医会副会長を歴任。市民向けの無料相談や救急医療体制の整備に貢献し、2017年には市社会功労賞を受けた。日本眼科医会では18年まで8年間会長の職を全うした。
特に東日本大震災直後の功績は大きい。被災地へ移動診療ができる「ビジョンバン」を米国から借り、地元眼科医らと共に3カ月間、約3500人を診療。その後日本での同車両購入に尽くし、13年には台風被害を受けたフィリピンで活用された。「何事もエビデンスのあるデータを持って、国民のためになると説明すれば理解してくれる。同じ目線で伝えることが大事」と高野さん。受章については「気持ちがあっても一人じゃ何もできない」と、役員や関係者への感謝を語った。
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