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川崎区・幸区版 公開:2024年12月6日 エリアトップへ

発達障がいの悩み共有 当事者間の「お茶会」好評

社会

公開:2024年12月6日

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当事者間の「お茶会」好評

 発達障がいのある当事者同士で悩みや不安を共有できる「お茶会」が、高津区のカフェで続いている。発達障がい当事者の小川勇悟さん(29、横浜市)が知人と始めたコミュニティー活動で、参加者の間で「思いを共有できる」と好評だ。

 コミュニティーイベント「You↔Go」(ユーゴ)を主宰するのは、自身も発達障がい当時者の小川さんと、知人の秋本ひろみさん(52、八王子市)だ。2023年2月から月に一度、高津区のカフェを会場に、10人前後の当事者が集まる「お茶会」を開催。自分にどんな特性があり、どんなことに困ってきたかを個々が語って共有することで、自己肯定につなげることが狙いだ。

 計20回のイベントに、のべ約200人が参加した。参加者からは「同じ思いを共有できてうれしい」「同じ悩みや生きづらさを抱える方がいて、自分だけではないと前向きになれた」などの感想が、ウェブの情報ページに寄せられる。

 小川さんは小学校5年生の時に発達障がいと診断された。「上下関係」のコミュニケーションが苦手で、学校や職場で苦しんできたという。22年、同じ障がいのある当事者と悩みを共有する会に参加し、会の運営には課題を感じた一方で「障がいのイメージが変わった」という。「暗いイメージを持たれがちだけれど、当事者のみなさんが明るくてホッとした」。一人一人の思いを尊重する自助会が必要と感じ、仕事仲間だった秋本さんに「お茶会」のアイデアを伝えたところ、賛同してくれた。

 秋本さんも、2人の娘と孫の子育て経験を生かし、「いま子育てに悩んでいるママと、悩みながら子育てした先輩ママをつなぎたい」との思いがあった。今後の取り組みに加えていくという。

 小川さんは「発達障がい当事者は家庭や職場で理解されず、苦しんでいる人も多い。このような活動が社会にあることを知り、思いを共有できる人たちとつながってほしい」と話している。

 問い合わせは事務局【メール】you.go.jimukyoku21@gmail.com

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