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川崎区・幸区 社会

公開日:2025.08.29

幸社協
災害時を地域で想定
ボラセンスタッフを養成

  • 受付をデモンストレーションする参加者

地域で助け合う未来を

 地震などの災害時に、狭い地域で活動するボランティアを受け入れる役割を果たす、災害ボランティアセンターの運営スタッフを養成する講座が7月5日、幸区社会福祉協議会(幸区戸手本町)で行われた。5日は2回ある同講座の2回目。

 災害が発生した場合、現在は市や区単位で同様のセンターを立ち上げる手続きとなっているが、狭い地域単位における仕組みは整っていない。同講座はこうした背景をもとに、同協議会の主催によって、地域の人が地域を助ける未来図を描いて開講された。

流れをロールプレイ

 当日は36人が参加。はじめに参加者をボランティア役と運営スタッフ役に分け、受付のやり方をデモンストレーション。スタッフ役は胸に付けるワッペンに、誰の目にもわかるようフルネームかつ平仮名で記名するよう、ボランティア役に指示した。

 その後は参加者全員がボランティア役となり、4〜6人の班に分かれて災害現場とのマッチングをスタート。活動先の住所や、泥のかき出し、冷蔵庫の処分などの具体的な依頼内容が書かれた指示書を確認した。参加者は自己紹介ののち、業務の分担を行った。

 続く必要資材の受け取りでは、実物の代わりにスコップやヘルメット、軍手などと書かれたカードを選択。約40近い資材の中から現場に合わせて必要なものを厳選した。

 講座の終わりには、実際に東日本大震災などで災害ボランティアを経験したことがある参加者から「軍手ではガラスの破片などで手を切ってしまう恐れがあるので、ゴム手袋がマスト」といった声も上がり、さまざまな知識が共有された。参加者からは「ロールプレイが多かったので実際の場面を想定することができた。経験者の話を聞けたのも貴重だった」といった感想が聞かれた。

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