川崎区・幸区 社会
公開日:2025.08.29
堤防かさ上げ工事進行中
市民団体の声受け
幸区堀川町付近にある、多摩川の堤防をかさ上げする工事が進行している。
洪水被害を防ぐために、国土交通省京浜河川事務所が実施するもの。堤防にはこれまで、越水を防ぐためのせき板工が設置されていたが、同省が定めた基準の高さを満たしていなかった。これを1・5m余裕のある高さまで引き上げたうえで、コンクリート擁壁に変更。さらに堤防の背後に袋詰めの土のうを1トン設置し、対策を強化する予定だ。
「多摩川洪水危険箇所の早期改善を求める会」の坂内亮さんは、これまで同堤防の改善を求めて活動してきた一人。2019年の台風19号の際には、堤防を越えて付近の国道409号線に水が流れ込んできたと主張する。同事務所は「越水は確認できていない」と回答してきたが、7月から同工事を開始した。坂内さんは「2回にわたる住民集会など、これまでのさまざまな活動が成果を結んだ」とコメント。今後も市が管理する排水樋管の改善などを求めて、活動を続けるという。
工事期間は9月末までの予定。期間中は橋梁下の通り抜けができないため、同事務所は国道409号線の歩道を通行するよう求めている。
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