川崎区・幸区 社会
公開日:2025.08.29
幸区役所と連携
高校生が防災広める
「音楽でもっと身近に」
高校生による防災と音楽を掛け合わせたイベントが8月18日、新川崎タウンカフェ(幸区鹿島田)で開催された。主催は幸高校の2年生4人による「四丁目のタマリバ」のメンバー。
当日は13人が参加。はじめにメンバーと参加者でSEKAI NO OWARIの楽曲「Dragon Night」を演奏し、和やかな雰囲気でイベントが始まった。音楽を取り入れたことについて、同団体のリーダー役を務める武田風香さん(16)は「防災だけだとハードルが高い。間口を広げ、参加者に楽しみながら学んでもらおうと思った」と理由を語る。
その後は防災シミュレーションゲームを開始。参加者は3〜4人の班に分かれて、被災場所や地震による被害の状況、備蓄品のストック数などが書かれたカードをランダムに引いた。これによってそれぞれの被災状況が明らかになり、班の中で情報を共有。断水で困っている人がいれば、水を豊富に備蓄している人が援助したり、逆に非常食は備えていたものの浸水したため食べられるかわからない、といった被害想定を行った。参加した本江志織さん(22)は「ゲームとはいえ、真剣に話し合うことができた。考えるきっかけになったので、もっといろんな人といろんな状況を想定してやってみたい」と感想を話した。
ゲームの後には、耐熱シートやようかんなどが入った、防災ボトルを紹介。百均でそろえられるグッズのリストも配布し、啓発に努めた。武田さんは「自分たちで作ったゲームで楽しんでもらえてよかった。これからも音楽を絡めながらイベントを開催していきたい」と意欲を見せた。
同団体は幸区役所と連携して、「若年層の参画による地域防災力の強化」をテーマに活動。今回もその一環で開催されることとなった。
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