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川崎区・幸区 政治

公開日:2025.09.19

ワークショップで政治考える
ことばすけっと イベントレポート

  • ワークショップの様子

  • 出されたアイデア

 市民団体「ことばすけっと」が「わたしが政治と向き合うとき」と題して、生活と地方議会の関係性や、今後の議会の活用を考えるワークショップを8月30日に開催した。場所は多世代の居場所「メロディーココ」(幸区中幸町)で10〜70代の23名が参加した。ゲストには、地方議会からジェンダー平等を実現するために活動する「FIFTYS PROJECT」の神奈川支部から鈴木美乃里さんを招いた。

 同プロジェクトは、20代・30代の女性(トランス女性を含む)やノンバイナリー、Ⅹジェンダーの方の立候補呼びかけや支援のほか、構造的に生まれている不平等について学ぶ講座を開催している。鈴木さんからは、地方議会議員への提言を通じて、自身が居住する自治体の制度が見直された経験や、藤沢市議会への陳情を経て選択的夫婦別姓に関する意見書が提出された事例などが紹介された。参加者間では、今期の川崎市議会での請願・陳情の提出状況や、北海道栗山町議会などで定期的に実施されている、定例会後に全議員が班ごとに地域に赴く出前報告会の事例も共有された。また、他都市の議会との比較により情報共有度や住民参画度の立ち位置を認識できることも確認した。

 後半のグループワークでは、地方議会を身近にするためのさまざまなアイデアを出し合い、次のような案が共有された。

【議員との距離を近く】

 議員と雑談や世間話をする/議員同士の討論の場をつくる/「先生」呼びをしない/どんな小さなことも議員に相談してみる

【議会の動向・議員を知る】

 本会議、委員会の傍聴に行く、友人を誘う/裁判員制度のようなくじ引き傍聴制/小学1年生でも分かる議会サマリーを公開する/各議員の一般質問の時間を数字で可視化する/議会運営を自治体間で比較する(市民との関係性を中心に)

【まちに話せる場を】

 安心して政治の話ができる場づくり/議会について教え合う場づくり/考えが違う人と建設的に対話するスキルを磨く(けんかせずに!)

【選挙】

 議会改革に取り組む議員を選ぶ/立候補のハードルを下げる/マイノリティ、女性の立候補のしづらさを解消する

 その他に出されたアイデアは「ことばすけっと」のインスタグラムでも公開予定。主催者の一人の佐々木さんは、「参加者の皆さんと知恵を出し合い、これまで気づかなかった視点を得られた。さまざまな方法で議会と関わると、まちでの暮らしがおもしろく感じられそう」と語る。

   ■ ■ ■

 次回の「ことばすけっと」は9月27日(土)午後0時30分〜4時に幸区のコミュニティカフェ「メロディーココ」で開催される。テーマは設けず、出入り自由で参加可能。大人は参加費500円(ドリンク付き)。詳細は公式インスタグラムアカウント(@kotoba.sket)、メール:kotoba.sket12@gmail.com。

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