ミューザ川崎シンフォニーホール(幸区大宮町)を拠点に公演活動を行う東京交響楽団はこのほど、同ホールで2015年度ラインナップ発表会を行った。今年度、音楽監督に就任したジョナサン・ノット氏が出席し、2年目の意気込みを語った。
会見当日は、今シーズンから同楽団の第3代音楽監督に就任したジョナサン・ノット氏が発表会に出席した。ノット氏は62年、英国生まれ。ケンブリッジ大学で音楽を専攻、マンチェスターで声楽、フルート、指揮を学んだ。00年にドイツの名門・バンベルク交響楽団の首席指揮者に就任すると、権威ある音楽賞を受賞するなど、オーケストラの知名度を一躍広めた。
来シーズンのラインナップを説明する前に「(今シーズンは)楽団員が熱心に練習に取り組む姿勢が見られた。今のオーケストラの音楽づくりには感銘を受けている」と現状の楽団に対する信頼感を表した。
2年目を迎えたノット氏はミューザ川崎の4公演を含む10公演で指揮を執る。ブルックナーやベートヴェンなどの交響曲、ノット氏が得意とするマーラーの交響曲がラインナップに並び、「とても満足している。21世紀の初頭に演奏している音楽家として、本当に幸せだと感じるプログラムになった」と熱弁した。
同楽団の2015年度シーズンは、4月18日にミューザ川崎シンフォニーホールで行う川崎定期演奏会を皮切りにスタートする。川崎定期演奏会・名曲全集(ミューザ川崎)や定期演奏会(サントリホール)、東京オペラシティシリーズの各シリーズ公演は31公演。このほか、特別演奏会、こども定期演奏会なども行う。
最後に市民に向けてメッセージを求められると、ノット氏は「オーケストラは川崎市民にとって、とても重要なものになっている。音楽が好きな人、興味がある人はぜひお越しください」と笑顔で呼びかけた。
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