川崎市は4月15日、「ジェクサー・フィットネス&スパ新川崎」を運営する(株)ジェイアール東日本スポーツと建物所有者の三井不動産(株)の3者で「帰宅困難者一時滞在施設の使用に関する協定」を締結した。新川崎・鹿島田駅周辺での一時滞在施設の指定は初めて。同施設では帰宅困難者最大約240人を受け入られる。
ジェクサー・フィットネス&スパ新川崎は、新川崎駅と鹿島田駅の間に3月26日にオープンした新川崎スクエア内にある施設。同社が一時滞在施設として提供するのは、4階のスタジオ部分(約400平方メートル)で、帰宅困難者約240人が収容できる。
協定では、大地震などの有事で列車の運行が長時間停止した場合に、建築物の安全や停電していないことを確認した上で、(株)ジェイアール東日本スポーツは、帰宅困難者の受け入れ及び保護、帰宅困難者への情報提供、水やアルミブランケットの備蓄物の配布や水道水、トイレ等を提供する。三井不動産(株)は物資の貯蔵スペース提供などを行う。
市危機管理室によると、東日本大震災発生当時、市内の施設を利用した帰宅困難者は5500人を上回り、新川崎・鹿島田駅周辺でも列車の停止により多くの帰宅困難者が発生したという。
市では「有事に備えて一時滞在施設をこれまで以上に充実させて、より実効性のある態勢を作っていけるよう努力していきたい」と話した。
市と(株)ジェイアール東日本スポーツのグループ会社のJR東日本は2015年1月に市内における地域と鉄道の持続的な発展に向けた包括連携協定を締結している。同協定はこの一環。
これまでの区内の一時滞在施設は、市産業振興会館、ミューザ川崎、川崎市幸市民館・図書館、ホテルメッツ川崎、ラゾーナ川崎プラザの5カ所。今回ジェクサー・フィットネス&スパ新川崎(新川崎スクエア)が加わり6カ所となった。
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