今年の夏休みの平均予算額は12万6852円であることが川崎信用金庫の調査で明らかになった。今夏は前年より16・1%、1万7632円増額となり、2002年以降では最も高い額を示した。
川崎信金では1981年から市内の世帯を対象とした「夏休みの過ごし方」調査を毎年実施している。今回で35回目。
今年は6月10日から16日の期間で、営業担当者が取引先の家庭を訪問。600人を対象にアンケートを依頼し、594人から回答を得た(回答者の平均年齢は42・1歳、世帯人数は平均3・2人)。
それによると、夏休みの平均予算額は12万6852円で前年より1万7632円(16・1%)の大幅増加となった。
このうち最も多かった「5〜10万円」と回答した割合(29・7%)が昨年から2・2ポイント減った一方で「10〜15万円」が1・4ポイント増の17・2%、「15〜20万円」も0・8ポイント増の9・9%と、予算の増額を予定している家庭が多い結果を示した。予算額が「特にかからない」と回答した家庭(9・0%)も、昨年から2・3ポイント減った。
「賃金上昇など景気回復の明るい兆しが夏休みの予算額を増やした」と同信金はみる。
国内旅行は伊豆が1位
夏休みの過ごし方を複数回答で聞いたところ、例年同様、「家で休養」が39・2%でトップ。次いで「国内旅行」が32・2%、「帰省」が29・8%と続いた。
国内旅行・行楽の目的地は「伊豆」が21・1%で前年と同じ第1位。第2位は「東北」で13・7%。次いで「信州」「北海道」の順となった。「北関東」が前年より1・7ポイント増えたほか、今春、金沢まで新幹線が開業した「北陸」も前年より0・7ポイント増加した。
海外旅行の目的地の1位は前年トップとなった「ハワイ」で40・4%。第2位は「グアム・サイパン」で17・0%。「ヨーロッパ」「アメリカ本土」と続いた。
夏休みの予定日数は「4〜5日」が39・0%、「6〜7日」が23・8%、「8〜9日」が15・3%だった。「10日超」は3・2%で、前年の1・5%から約2倍を示した。
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