相模大野の路上から ジャムバンドがデビュー
さまざまなジャンルの音楽要素を取り入れ、即興演奏で聴き手を魅了するジャムバンド。主に60〜80年代にアメリカで活躍した「グレイトフルデッド」などが代表的な存在で、1曲の演奏に10分以上を費やすことも珍しくない。
打楽器+ギター
相模大野からこの春、一組のジャムバンドがCDデビューを果たした。駅デッキの路上で今もセッションを行う男性4人組バンド「バセルバジョン」がファーストアルバム『放し飼いの犬』を発表(バックパックレコーディングス)。今回はリゾネーターギター(ドブロ)などを担当する、児玉峻(こだましゅん)さん(30、写真)=人物風土記で紹介=に、「お気に入り」というカフェで話を聞いた。
多様なビートに乗せられ、シズル感のあるギターに引っ張られる。カホン、タブラという特異なリズムを生み出す打楽器に、ギターが2本。「バセルバジョン」はアコースティックなインストゥルメンタルバンド。音色が良く「聴いていて心地よい」種類の音楽だ。
バイトをしながら音楽活動を行っていた児玉さんは当時、自宅近くの相模大野駅前デッキで夜な夜なギターを奏でていた。ある頃から幼馴染のギタリストも加わりセッション。知人の伝手でカホン、タブラの奏者も仲間に。そして忘れもしない26歳の夏。児玉さんらは葉山の海の家に呼ばれ、ライブをすることに。「気持ちよかった。この機会は大きなプレゼントでした」。児玉さんは手応えを感じ、このバンドを続けていくことを決意した。
フジロックにも出演
2年ほどセッションを重ねた。あるとき、バイト先のバーの常連客であった音響エンジニアの人から「レコーディングしない?」と声がかかる。そして今年3月、CDデビュー。セッションを基本に作曲するスタイルでアルバムには8曲を収録。「できちゃったなって感じ」。この夏はいくつものライブに出演。7月には国内最大級の音楽フェス「フジロック」のステージにも立った。かつてはプライベートで来場したこともあり「出演が決まってから楽しみでしょうがなかった」。ちなみに児玉さんはバンドでは「遊び係」だそう。ドブロの音色については、「渇いているけど、温かい」
『放し飼いの犬』は定価2000円(税別)。全国のCDショップ、amazonなどで取扱い。■http://facebook.com/bacelvajohn
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