さがみはら南区 社会
公開日:2025.12.25
相武台団地の「協働」を学ぶ
県主催の視察会
神奈川県住宅供給公社(以下、公社)が管理する相武台団地商店街の多世代交流拠点「ユソーレ相武台」で11月28日、神奈川県主催の「地域の緩やかなつながり・見守りづくり情報交換会」が開催された。地域でのつながりや居場所づくりなどに関心を持つ約30人の参加者が集い、公社と多様な関係者が協働で団地再生を進める「相武台団地」の取組みを学んだ。
空き店舗を活用伴走支援で仲間増
当日は、公社で長年同団地の再生に携わってきた高齢者事業部部長の一ツ谷正範さんがナビゲーターを務め、「垣根を越える協働が団地(まち)の未来を切り拓く」のテーマで講演。団地内のサービス付き高齢者向け住宅「コンチェラート相武台」では、地域交流スペースや子育て支援スペースなどが設けられ、商店街連携のマルシェが行われるなど、他事業者との協働の拠点としての役割を担っていること。商店街の空き店舗活用では、店を開きたい人に場所を提供するとともに、長年にわたり伴走支援を行い、信頼関係を深め、団地活性化のイベントなどを一緒に開催していることなどが紹介された。団地内で開催されるこども食堂は当初、利用する人もまばらだったが、「今では1時間に100食がでる」ほどの盛況だという。
2019年に開設された「ユソーレ相武台」については、「地域のハブとして機能している」と説明。「高齢者のひきこもり防止や介護・見守り予防をもっと強化したい、子育ての支援を行いたいなど様々な声を皆で協議する場となっている」と話した。
学生が活性化に一役低家賃で住まい提供
また公社と連携協定を結ぶ大学の学生を対象に、低家賃で団地内の住まいを提供する代わりに、自治会への加入と団地を盛り上げる地域活動を担う「団地サポーター制度」についても紹介。この日はその制度を活用して団地内で暮らす相模女子大学の学生も参加。夏祭りや、子ども食堂の手伝い、自治会の防犯パトロールなど、自身が携わった地域活動を振り返り、「はじめての一人暮らしでしたが、活動を通して様々な年齢の方と触れ合う機会を頂けたことが楽しかった。とても温かい環境だと感じています」と話した。
その後、一行は一ツ谷さんのナビゲートのもと、団地内を視察。商店街の個店やコンチェラート相武台などの外観を見学して回った。
ユソーレ相武台に戻ってからの質疑では、大学や地域の人々との信頼関係をいかに気づくかなど、様々な意見交換がなされた。
参加者からは「地域との丁寧な関係づくりが大切と感じた」などの声が聞かれた。
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