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さがみはら南区

公開日:2014.11.27

はやぶさ2とは

  • はやぶさ2がC型小惑星に到着するのは2018年半ばを予定。1年半ほど小惑星に滞在し、2019年末頃に出発。地球には2020年末頃に帰還する見込み

 11月30日に旅立つ小惑星探査機はやぶさ2は、2010年6月に地球への帰還を果たした小惑星探査機はやぶさの後継機とされる。イオンエンジンによる新たな航行方法を確立させながら太陽の起源解明を図るべく、小惑星イトカワのサンプルを持ち帰ったはやぶさ。はやぶさ2は、はやぶさで培った経験を生かしながら、今度は太陽系の起源・進化と生命の原材料物質を探るため、C型小惑星「1999 JU3」をめざす。



「1のコピーでない」



 C型小惑星はイトカワと比べ、有機物や含水鉱物をより多く含んでいると考えられている。2020年、はやぶさ2が帰還し有機物と水を含んだ物質のサンプルを持ち帰り、分析が進めば、地球をつくる鉱物、海水、生命の原材料物質の密接な関係が明らかになるという。加えて太陽系空間にあった有機物や水がどう存在し、共存してきたのかを突き詰めることで、生命の起源に迫ることができると、JAXAでは期待を寄せている。



 はやぶさ2は1の後継機とはいえ、これまでの経験による改良点も多い。中でも惑星の表面に銅板をぶつけて人工的にクレーターを作り物質を採取する方法は画期的だ。ミッションマネージャの吉川真JAXA准教授は以前、本紙取材に「はやぶさ2ははやぶさのコピーではなく、新規のものとして臨む」とし、「ある意味厳しい状況でのミッションになる」と話した。生命の起源に対し、どこまで迫れるか。はやぶさ2の壮大な旅が始まろうとしている。

 

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