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さがみはら南区 社会

公開日:2025.08.07

相模原市消防局
充電式電池の出火が倍増
「PSEマーク確認を」

 全国的にリチウムイオン電池からの出火が増える中、市内でも同様の火災が急増している。

 市消防局が7月に発表した2024年中の火災概要によると、市内の火災件数は153件。出火原因は「こんろ」が19件で最も多く、次いで「電気機器」が15件と続く。

リチウムイオン電池が出火原因となった火災件数は20年には6件だったが、24年には2倍の12件に増加した。

 市消防局はリチウムイオン電池からの出火原因を「管理の不適」(落下、高温放置、誤った廃棄方法など)、「構造の不適」(初期不良品など)、「不明」に分類。「市内の傾向としては管理の不適から構造の不適に原因が推移している」と分析している。

 リチウムイオン電池は軽量性や長寿命などの特徴から、スマートフォンやハンディファンなど様々な製品に使用されている。担当者は「著しく安価な製品では安全装置が不十分な場合があり、注意が必要」と話し、電気用品安全法に基づいて安全基準を満たしていることを示すPSEマークが付いているものを選ぶよう推奨している。

暑さや衝撃に注意

 同局によると使用上の注意として、密閉した車内やダッシュボード、直射日光の当たる場所に置かない、熱がこもりやすい場所(布団やカバンの中など)での使用・充電を避ける、衝撃・圧力・変形に注意する、推奨されている充電器を使用する、水濡れを避けるなどを挙げている。

 担当者は「リチウムイオン電池は高熱や膨張といった異常な症状が出てから実際に出火するまで時間差があり、タイミングが読みづらい。異常を発見した際は、使用を中止し消防局に相談してほしい」と呼び掛けている。問い合わせは同局予防課【電話】042・751・9117。

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