12月に小・中学校で講演を行った徳島ヴォルティスに所属するJリーガー 三木 隆司さん 向原出身 34歳
徳島をJ1昇格へ
○…「サッカーと違ってしゃべるのは難しい。勉強になった」。12月に「夢を持つことの大切さ」をテーマに、青野原小学校、中沢中学校で講演を行った。これまで出身クラブで子どもたちとボールを蹴ることはあったものの、講演を行うのは自身初。「みんなおとなしくてまじめに聞いてくれていた。子どもたちは将来について真剣に考えている。今後これが役に立ってくれれば」と振り返る。
○…今年でプロ生活17年目。その原点は、幼稚園のグラウンドにある。そこで活動しているクラブでサッカーを始め、中学まではFC WINGSに所属。「遊びたい気持ちもあった。だから逃げられない状況にしたかった」と兵庫の滝川第二高校へ越境入学。プロになる夢に向かい、テストを受けて入団したのが当時中田英寿さんが所属していたベルマーレ平塚だった。同じDFには、日本代表の選手もいたりとレベルの高さに衝撃を受けるも、徐々に出場機会も増えていった。
○…4年目には当時J2の大分へ移籍。母体企業がなく、有名な選手もいない。街からも見向きもされなかったチームが数年後にはJ1へ昇格。守備の要として活躍した。「何もない街だったのにサポーターも増えて、スポーツの力ってすごいなと感じた。良い経験ができた」。その後名古屋を経て徳島へ。今年で加入5年目、チーム最古参となる。「基本的にキャプテンに任せるけど、悪い時にはベテランとしてチームを助けていきたい」と笑って話す。
○…毎年シーズンオフには帰省し、友達と飲みに行ったり、サッカー教室を開くことも。「指導者になりたいし、地元でそういうことができたらいいかな」と将来の夢を語る。とはいえ、今年はガンバ大阪など力のあるチームが揃う熾烈なリーグ戦が待っている。「ぜひ倒しにいきたいね。J1昇格を目指したい。そのためにこのチームに来たようなものだから」。徳島の背番号2に要注目だ。
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