さがみはら緑区 人物風土記
公開日:2025.12.18
町田相模原に関する怪談本を執筆した
神沼 三平太さん(本名:佐々木 康成)
中央区在住 54歳
心は物語を付けたがる
○…怪談作家は実話をもとにストーリー仕立てでまとめる仕事。そのため、どこでも情報収集を欠かさない。居酒屋の客やタクシーの運転手、取材を受ければ記者にも逆取材。出会った人には常に心霊体験を聞く。「自分では体験したくないが、常識の範囲外のことへの興味があります」。40歳でデビューし、これまで10冊を超える本を出してきた。
○…茅ヶ崎市出身。10代の頃、怪談話を数人で話し合うゲームにはまり、友達に披露するネタとして収集を始めた。それを続けた結果、手元には大量の怪談話や心霊体験が。20代の時、怪談本を読んでいて「自分が今持っている話でも本にできる」と思い至った。最初はウェブ上で発信すると、次第に人気コンテンツに。コンテストに応募したところ出版社からも評価され、デビューに至った。
○…もう一つの顔は大学の講師。町田市内の大学でも心理学などの授業で教鞭を取る。だからこそ、怪談においても興味があるのは「人の心の動き」。「ほとんどはただの見間違いや偶然です。でも、不思議なことがあった時に、心は『ただの偶然だ』とは処理できない。だから、ストーリーを付けることで納得するんです」。霊は人間を怖がらせようとはしていない。「怪談とは体験者側の心の変化」だと語る。
○…これまで『甲州怪談』『湘南怪談』などご当地ものを手がけ、今回は現在暮らしている町田相模原をテーマとした。「書いていると地域の歴史に詳しくなる。民俗学的な側面もある」。その地域の変遷や環境が心霊体験に反映されてくるからだ。「今後は、(相模原以外でも)神奈川県内の話を集めたい」とし、「現在、小田急沿線を取材中です」とにやりと笑った。
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