籐(とう)で制作したミウルを緑区役所に寄贈した 八木 タカ子さん 久保沢在住
2つとない個性ある作品を
○…主に東南アジア産のツルを編みこみ、人形やインテリア、花、装飾品などを作る籐工芸。「新しい相模原市になって、自分の住む緑区に可愛らしいキャラクターが出来ました。このミウルを自分の得意な籐工芸で制作し、多くの人に見てほしかった」と、昨年11月に行われた城山文化祭に手づくりのミウル人形を出品。作品は、写真を撮影する人が続出するほど好評で、市に懇願され、この程このミウルを緑区役所に寄贈した。「ミウルの特色である緑色に、ツルを染めるのに苦労しました。他人に渡そうとは全く思っていなかったので少し戸惑っていますが、新しい区役所で一人でも多くの人に見てもらえれば」
○…20代半ば、叔母の影響で始めた籐工芸。「天然素材を活かした、他に2つとないオリジナル作品を作れるのが大好き」と、その魅力にはまり、程なく師範の免許を取得した。1981年には「籐愛好会」を立ち上げ、地域の公民館、学校などで指導にあたってきた。現在は第2・4金曜日の午前中に、城山公民館で愛好会を開催している。「籐工芸は奥が深く、見た目より難しいかもしれません。納得の作品が作れるようになるのは、3年間は勉強しなければなりません。その為、今は少人数で教えています」と強調する。
○…定年まで総務省管轄の統計調査員として30年来勤務。他にも、日本舞踊、民謡など趣味は幅広く、地域の様々なイベント、活動にも積極的に参加。地元ではチョットした有名人だ。「20数年前、地域に伝わる郷土料理として、私の作った”酒まんじゅう”が新聞で紹介されたこともあるのですよ」と懐かしそうに微笑む。
○…今の一番の楽しみは、市内に住む次男方の中1と小6の孫と過ごす時間。「2人とも本当に素直で、まっすぐに育ってくれています。自慢の孫の行く末を見守るのが生きがいです」と、嬉しそうに話してくれた。
|
|
|
|
|
|