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さがみはら緑区 人物風土記

公開日:2014.04.03

緑区ショートフィルムフェスティバルで大賞を受賞した
山田 恭平さん
原宿在住 22歳

「色彩豊かな映像の作品を」

 ○…橋本駅前をロケ地にした短編ドラマ『たかはし』。孤独な男女を温かい映像でとらえた6分弱の作品だ。緑区ショートフィルムフェスティバルに初めて応募し、大賞を受賞した。「受賞すると思っていなかったのでびっくりした」。友人に脚本を協力してもらい、12月末に寒空の中で撮影。震える手でカメラを持ち、鼻をすする音が入らないようにしながら、イルミネーションの光の活かし方に気を配った。「評価してもらえて嬉しい。でも反省点がいっぱい。自分ではあんまりみたくないかも」と苦笑する。

 ○…東京工科大学の4年生でメディア学を専攻。映画好きで映画館によく足を運ぶ。全国公開されるものよりも「自分が撮る時に参考になるから」と単館系の作品を好む。これまでに専門学校の卒業制作で20分程の作品と、CMコンテストに出品する1分程の作品を作り、今回が3作目。次回は自ら脚本を書き、30、40分位の中編作品の制作を構想中だ。「役者さんの演技も大切だけど、色彩の綺麗な映像を撮っていきたいですね」と意欲をみせる。

 ○…この春休みは、若手映画監督たちが集う映画・音楽プロジェクト「MOOSIC LAB 2014」に出品する坂本悠花里監督が手掛ける作品の助監督として撮影現場に詰めている。自作の場合、少人数で直観的な撮影でもどうにかなっていたが、今いるのは大所帯の本格的な現場。計画通りに進まないことも多く、それを修正する役回りに日々奮闘する。「『自分だったら』と思うこともあって勉強になる。この経験を活かして早く自分の作品を作りたい」と笑顔で話す。

 ○…今の悩みは進路について。就職をするか大学院に進むか。「出会いが多くて楽しい」という作品づくりは続けていく予定。目標は今夏のコンテストに出品、受賞することだ。「進路を考えて脚本を考えてお金を貯めて。どうしましょう」と苦笑するも、次回作への意欲をみなぎらせている。

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