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さがみはら緑区 人物風土記

公開日:2014.10.16

さがみ湖森・モノづくり研究所でマーケティングディレクターを務める
淵上 美紀子さん
与瀬勤務

「津久井産材を広めたい」

 ○…津久井の間伐材で森林を再生する環境学習事業を、市や他4団体と協働で実施する「さがみ湖森・モノづくり研究所」のマーケティングディレクターを務める。9月には南区の緑台小学校を訪れ、津久井郡森林組合と協働で、コナラを使用した学習机の天板を取りつけた。「温もりのある地元の間伐材の天板は大好評で、想像以上に児童が喜んでくれて良かったです」と嬉しそうに話す。

 ○…相模原市の面積の約6割を森林が占める。近年、その多くで荒廃が進み、対策が急務となっている。そうした現状を踏まえ「子どもたちに、地域の大切な資源である森林に興味、関心を持って欲しい」と、市内の小学校から1校をモデル校として選び、指導する環境学習事業を、昨年から行っている。今年は緑台小の4年生を対象に校内学習、若柳にある嵐山での森林体験、木の時計作り等を実施。「昨年は中央区での開催だったので、来年は地元の緑区内の小学校で指導を行いたいですね」

 ○…研究所は2012年に設立。環境学習の他にも、津久井産の間伐材を使用した商品開発に取り組む。相模湖商工会が、2007年から11年までの5年間に取り組んでいた「間伐材を生かした森づくり・モノづくりコンテスト」で応募のあった約500点の作品の中から、これまで4品を製品化にこぎつけた。「緑区は森林の宝庫です。林業が商売として成り立つなら、もっと森林整備も進むはずなので、ヒット商品を作りたい」と力強い。

 ○…東京都武蔵野市在住で、相模湖で環境洗剤関連の会社を経営する。相模湖との関係は、3人の娘さんが所属したガールスカウトで自然保護活動に取り組む中で、相模湖商工会が主導で進めていた、環境に優しい洗剤開発のプロジェクトに携わったから。「湖と森林は深く結びあっています。この貴重な財産を守る活動を今後も続けていけたら」と話してくれた。

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