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さがみはら緑区 人物風土記

公開日:2014.12.11

フリーのミュージシャン(鍵盤)で、劇団レトロノートの音楽を担当する
岩崎 健一郎さん
二本松在住 37歳

あくまでその一部 「劇を楽しんで」

 ○…「一緒に仕事をしているマキタスポーツさんからは『痩せるなよ』と言われます」。大きな体から奏でられる繊細なピアノの音色。このギャップが受けているそう。ステージ上の色々な状況に鍵盤一つで臨機応変に対応できるのも強み。年内の土日はコンサート出演で埋まっている。大晦日は幕張のカウントダウンコンサートに登場する。

 ○…東京都府中市の出身。小学生の時、相模原に転居。八王子のデパートで電子オルガンの演奏を見たのが音楽の道へ進むきかっけだ。「クラシックは楽譜(を弾くの)が正解だけど、ポップスは自由がある」。麻溝台高校を卒業後、音楽の専門学校へ。そこで今も師と仰ぎ、ポップスの音楽理論に精通する作曲家の篠田元一氏に出会う。学校の講師であった篠田氏から才能を見いだされ、氏の仕事を手伝うように。そして2年後、プロとしてのスタートをきった。現在はゲーム音楽の制作、楽曲のアレンジ、バンドのサポートなどを主に行う。某ゲームメーカーが最近リリースしている麻雀ソフトのサウンドのほとんどを手がける。自邸3階に設けた「スタジオ」で、日々鍵盤に向かっている。

 ○…劇団レトロノートは高校の同級生である中村公平さんが立ち上げたもの。「音楽に凝ってくれるから嬉しい」。中村さんのイメージを即興で形にして、反応を窺いながら微調整をする。ひとつの劇で10から15曲を作る。「芸の道を進むものとして、いい意味でライバル。『売れちゃっているな』と思うけど負けたくはない」

 ○…08年に同級生と結婚し、13年に長女を授かった。「目標はこの楽しさを維持していくこと。子どもや地域のために何かできないかと思うようにもなりました」。海苔が大好物。「海苔に合うものなら何でも好き」。焼きそばには麺がパサパサになるほど青海苔をかける。「音楽はあくまで劇の一部。劇が楽しければ音楽も成功したということ。まずは劇を楽しんでください」

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