6月は環境月間。区内でエコな取り組みや事業を展開する企業を紹介する。
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根小屋に営業所を構える株式会社ネットフィールド(網野通代表取締役)は、津久井の山間地で間伐の際に出るおが屑に特殊ポリマーを混ぜ合わせ、汚水処理剤「オガポットプロ」を開発。1月から販売している。
同社の網野代表と田中純司取締役は、それぞれ住宅の新築やリフォームなどに携わっている。そこで感じたのが「汚水の処理」だった。「建築現場では大量の汚水が発生し廃棄される。海洋汚染の問題もあるし、このままではいけないと思った」ときっかけを話す。
オガポットプロは、汚水に混ぜることで、吸収しペレット化。流さずに産業廃棄物として処理できる。「人間はだいぶ地球を汚してきた。環境に配慮して、元に戻さないといけない。このままでは、未来の子どもたちが海や川で遊べなくなる」と危機感を抱く。
世界は良くなる
さらに、同社ではオガポットプロを発展させたオガポットを開発。これは、プロ同様に混ぜることで尿をペレット化するもの。きっかけは高速道路の料金所近くに捨てられた無数のペットボトルだった。「掃除している人に聞くと、それには尿が入っていて、一部のドライバーが捨てていくそう。分別して処理するため相当な負担と聞いた」と話す。「緊急時にオガポットを使えば手軽に処理できる。災害時に避難所などでも活用できる」と説明。さらに、どちらも「水を流すという常識を変えたい」と話す。
将来的には製造、販売過程において障害者の雇用を生みたいと考える。「これまで障害者の施設を見てきて、障害者が稼ぐことができる仕組みを作りたい」とビジョンを描く。「やはりアクションが大事。私たちでもやればここまでできる。環境はもちろん、世の中のためにできることを多くの人が実践したら世界はもっと良くなるはず」。
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