さがみはら緑区 人物風土記
公開日:2023.08.24
神奈川県社会保険労務士会の会長に就任した
中屋 裕仁さん
中央区在住 64歳
労働問題の最後の砦に
○…労働災害や傷病、失業、年金など企業の依頼により労働社会保険の手続きを代行し、労務管理などの相談・指導にあたる社会保険労務士。事業の健全な発達と労働者などの福祉の向上を資することを目的に県内12支部、2821人を率いる。「労働問題も多岐にわたってきている。そうした問題の最後の砦という自覚を持っていきたい」。これまで市内の中学校・高校で実施してきた出前授業を強化していく方針だ。
○…相模原生まれの相模原育ち。県の会長も務めた父親が興した事務所へ入所後、26歳で資格を取得した。それから40年近く、相模原地域の労働環境を陰で支えてきた。地元では相模原市勤労者福祉サービスセンター「あじさいメイツ」副理事長や、市の業務の最低賃金を決める「相模原市労働報酬等審議会」会長なども務める。「相模原は都心に近く自然も豊富。何より住む人が温かく大好きな地域なので、私の役立てることは何でも協力していきたい」
○…長男、長女とも相模原市内に住み、5歳、4歳、2歳の3人の良きおじいちゃん。愛犬家で「2匹のパピヨンと過ごす時間が何より楽しい」と目を細める。趣味として社会人になってから始めたラグビーに夢中で、4年前に日本で行われたW杯は夢のような時間だったという。「今年はW杯があるので今から本当に楽しみ」
○…コロナ禍は行政への助成手続きなど忙しさに追われる日々だった。コロナも落ち着きをみせ、通常業務に戻りつつあるが、社労士業務にも今まで以上にデジタル化が必須になっている。「効率化はとても大切だが、労働者の大切な権利を預かっているので、セキュリティには最大限気を遣って業務にあたっていきたい」
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