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公開日:2025.10.23
『首や腰の痛み』知って得する脊髄脊椎のお話
その56 「間欠性跛行」の原因と診断について
間欠性跛行(かんけつせいはこう)とは、一定距離を歩くと、大腿やふくらはぎなどの下肢に痛みやしびれが生じて歩けなくなり、少し休むと回復して再び歩けるようになる症状です。腰椎の脊柱管内での神経の圧迫による「神経障害」と、足の血管が狭くなることによる「血流障害」が主な原因です。
神経障害は、加齢による背骨の変形により脊柱管が狭くなり神経の圧迫が生じる「腰部脊柱管狭窄症」に伴い見られることが多く、神経症状とともにX線やMRIなどの画像検査で確認できます。腰痛や臀部痛を伴うことも多く、前屈みで改善することがあり自転車乗車では痛みが軽減することもあります。
血流障害は、下肢の血管に動脈硬化が起こり、血流が悪くなって筋肉への酸素供給が不十分になる「閉塞性動脈硬化症」により痛みや痺れが生じるものです。下肢の冷感や皮膚の色が変化することがあります。骨盤から抹消の血流をABI(足首と腕の血圧比)や超音波検査、MRA、血管造影で調べることにより診断されます。
疑わしい場合には、整形外科や心臓血管外科、循環器内科など専門の医療機関を受診することが重要です。
次回の「知って得する脊髄脊椎のお話」については11月27日に掲載する予定です。
■取材・協力
八王子脊椎外科クリニック/東京都八王子市万町173の1
【電話】042・655・5566
【アクセス】JR八王子駅南口からタクシー3分、『京王バス』万町1丁目下車、『神奈中バス』万町2丁目下車
八王子脊椎外科クリニック
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TEL:042-655-5566
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