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公開日:2025.11.27

『首や腰の痛み』知って得する脊髄脊椎のお話
その57 背骨の圧迫骨折について

 私達の背骨は、他の全身の骨と同様に、年と共に骨密度が低下して脆くなります。このような状態で転倒したり重い物を持った際に背骨が折れてしまう事があり、これを骨粗鬆症性椎体骨折(圧迫骨折)と言います。

 一度圧迫骨折を起こすと、その後新しく他の骨を骨折するリスクが上昇する事が分かっています。これは背骨が折れる事で、体幹のバランスが変化してより転倒しやすくなるためと考えられています。このような圧迫骨折の連鎖は、最初の骨折から1カ月の期間にリスクが最大となり、その後徐々に低下し、骨折後1年の時点では骨折前よりは高いですが骨折直後よりは低下して定常状態になる事が分かっています。当然ですが圧迫骨折の数が増えると体幹バランスはより悪くなり、日常生活の制約も増えてしまいます。

 したがって初めて圧迫骨折を起こした場合、早期に骨粗鬆症の薬物治療や装具療法を開始し、骨折の連鎖を防ぐ事が重要になります。

 次回の「知って得する脊髄脊椎のお話」については12月25日に掲載する予定です。

■取材・協力

八王子脊椎外科クリニック/東京都八王子市万町173の1

【電話】042・655・5566

【アクセス】JR八王子駅南口からタクシー3分、『京王バス』万町1丁目下車、『神奈中バス』万町2丁目下車

八王子脊椎外科クリニック

東京都八王子市万町173-1

TEL:042-655-5566

https://www.hachioji-spine.jp/

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