「人生100年時代」を高齢者にどう送ってもらうのか――。多摩市を拠点に福祉、介護事業にあたる社会福祉法人大和会が運営する特別養護老人ホームなどで施設長を務める五箇忠司さん=写真=に聞いた。
――「100年時代」の実感は
「当会が運営する施設に入居する90代の方はいまだ自立した生活を送り、80代の方は無線通信やビデオ通話のことなどを聞いてくる。『100時代』を実感する毎日です」
――どのように対応?
「現在は住まいと医療、介護、生活支援などが一体的に提供される地域包括ケアシステムと呼ばれる仕組みの構築が求められていますが、これからはそれらに加え、『防犯する』といった視点なども必要。より安心を提供していくことが高齢者施設には求められていくと思います」
――アナログな部分もより大切になると
「そうですね。IT化が進み、便利な世の中になることは『100年時代』をより良い時間にしてくれるものですが、人と直接つながる大切さを忘れてはいけないでしょう。他愛のない会話って人を元気にするんですよね。なので当会ではあえて通信機器などを使わずに入居者さんとコミュニケーションを取るようにし始めているところです」
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