街のランドマークになってきた京王プラザホテル多摩が来年1月に閉館を予定するなど、多摩センターエリアに変化が訪れつつあるようだ。不動産会社として、街を見守り続けてきた桜総合管理株式会社の佐藤弘之代表に移り変わりを聞いた。
――30年前に開業した
「1992年のバブル景気が崩壊した直後。当時の多摩センター駅周辺には様々な業種の店舗が出店し、賑やかだった。多摩地域の大学にも数多くの学生が入学するようになり、当社が取り扱う賃貸物件の数が急激に伸びていった時期でもある。ただ、そんな状況は長く続かず、2000年代に入ると徐々に駅前店舗の入れ替えが目立つようになっていった。当社が事務局を務める駅前店舗などで構成される『多摩センター商店会』への加盟店舗もこの頃から減り始めてきた」
――それでも多摩市内では活気あるエリアの1つとなってきた
「駅周辺で開かれるイベントが定着し、屋内型テーマパーク『サンリオピューロランド』の存在も大きい。我々、商店会も夏まつりなどの催しを開催し、街の盛り上げに努めてきた。集客できる街に成長してきたところはあると思う」
――そんななか、京プラ多摩が閉館する
「影響は大きいと思うが、仕方のないこと。跡地には同じように人が集まる施設がオープンしてくれれば。一方で街にとってプラスのこともある。多摩市が今年度、市内外から店舗を誘致する取り組みを進めてきたが、当商店会にも10を超える店舗が加盟してくれることになった。より活気づくと思う。また、当社も学生の減少を見込み、新たな事業に力を入れていくところ。コロナ禍を経て、街がよりたくましく成長していくことを願いたい」
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