戻る

多摩 スポーツ

公開日:2023.08.24

チーム「ディスタンス」
壁をこえる 車椅子卓球
選手・コーチに聞く

  • 長年コンビを組む小川さん(左)と吉田さん

  • 車椅子卓球をする吉田さん

 まつまる健康卓球教室☆びぎなーずで卓球のコーチを務める吉田信一さんは、リオデジャネイロパラ五輪出場経験があり、選手としても次のパリパラリンピックをめざしている。

 吉田さんは「卓球は丸いボールとラケットだけでできる簡単なスポーツである一方、奥が深い。簡単だとすぐやめてしまうものだが、壁が高い方が乗りこえた時の気持ち良さを味わえる」と魅力を語る。また、車椅子卓球について、激しく動くものではないので、子どもや高齢者の人も参加しやすい競技だという。

 びぎなーずは敷居が低く誰でも卓球を始められる場所。まつまる内には本格的な卓球場もあり、本格的な競技をしたい人はレベルを上げ技術を学ぶことができる。

 吉田さんはアスリートとして競技活動をするにあたり、一般企業からの支援を求めながら、今年6月から就労継続支援B型事業所まつまるの利用者として働いている。吉田さんは「卓球場があるので、卓球に専念ができる。設備が整っているので、障がい者と健常者が共存している。もっとこのような場所が増えてほしい」と話す。

小川さんと出会い世界へ

 このびぎなーずで一緒に指導するのが、吉田さんと同じチーム「ディスタンス」に所属し、公認パラスポーツ上級指導員の小川真由美さんだ。東京都多摩障害者スポーツセンターに勤務していた際に出会ったのが車椅子卓球。同センターで活動する選手のパートナーを務めようと、車椅子に乗って動きや知識の習得に努めた。2014年に障害者の卓球チームを結成し、リオパラリンピックでは吉田選手の個人トレーナとして活躍を支えた。小川さんは「車椅子卓球はできるけど立ってやるとへたくそなんです」と苦笑する。

 同じチームにはパリパラリンピック出場が期待される七野一輝選手も所属している。チーム一丸となり、それぞれの目標を目指して、切磋琢磨し卓球に汗を流し楽しんでいる。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

多摩 ローカルニュースの新着記事

多摩 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS