緑ケ丘幼稚園（多摩市和田／有馬篤樹園長）ではこのほど、卒園を控えた年長園児によるダンス発表会とサッカーやドッジボール大会が行われた。広い園庭で行われた一日、保護者の前で張り切る園児の姿も見られ盛り上がりを見せた。

　同園では２年前から国内映像音楽大手のエイベックスと契約し、専属の講師がダンスを指導している。流行りの曲にのせて年長の園児が２年間かけて練習したダンスを披露した。ダンスを教えてきた講師のリーコ先生は「この日のために、みんな練習を頑張ってきた。各自で練習して、できるステップも増えていてレベルアップしている」と園児をほめる。

　有馬園長も「子ども達へのダンス指導や幅広いジャンルで活躍中のエイベックス講師は丁寧で分かりやすく、子ども達の興味関心に寄り添った指導を行っている。園児を引き付ける指導法は園としても参考になる」と話し、園と園児に良い影響を及ぼしている。保護者は「素敵な振付をちゃんと覚えていて感動しています」と笑顔で話した。

「本物体験」を

　同園がダンスを取り入れたのは、幼児期における多様な体の動きが運動神経や脳機能にとても良い影響を与えるという科学的研究結果をもとにしている。同園が重視するさまざまな「本物体験」の一環だ。園児全員がダンスを習う正課保育として行われている。その効果はサッカーの動きや自分の体を巧みに動かす力にもつながっている。

　今回のダンス発表会は、同園の音楽や造形、英語等を、子どもたちが意欲的、主体的に考え判断して取り組む姿勢の積み重ねが成果として表れ非認知能力である「生きる力」が培われているのが保護者にも伝わるいい機会だったと同園では捉えている。有馬園長は「幼児教育の考え方は様々ですが、広い園庭での遊びや体を動かすこと、意欲的に取り組む体験活動を通して子どもたち一人ひとりが個性や能力を伸ばし楽しみながら達成感を得ることが大切だと思います」と話す。

　卒園後も様々な世界で活躍する人材、国際的なアスリートを輩出している同園。今回の様に開放的な広い園庭で体を動かす体験が多いことが結果につながっている。

未来に向けて

　施設設備も充実している同園では、多摩市子ども誰でも通園制度、２歳児保育なども先行的に実施し、様々な家庭のニーズに対応している。有馬園長は「これからも多様な対応力やコミュニケーション力などがますます必要となってくる未来に向けて、常に前向きで弾力的な保育を実施して参ります」と話している。

緑ケ丘幼稚園

東京都多摩市和田712

TEL:042-375-6755

https://midorigaoka-k.ed.jp/