就労Ｂ利用者募集
元気なデイの仕事で輝こう
デイルーム・愛宕（多摩市）

ボッチャで交流するアクティブなデイサービス
得意の料理が仕事に

　就労継続支援Ｂ型事業所「共生サロンまつまる」では、高齢者デイサービスでプログラム運営を担う就労Ｂ利用者を募集している。

　共生サロンまつまるは、多世代共生型交流拠点のこと。同事業所はもともとは松が谷商店街にあるコミュニティスペースまつまるの中にあり、運営を仕事として担ってきたが、このほど愛宕にある「デイルーム・愛宕（デイサービス）」のプログラム運営を担うことになった。「障がい就労が担うデイサービス」として注目を集めている。

卓球・麻雀が得意なら

　具体的な仕事内容は、卓球（高齢者の卓球の相手や球拾い）、健康麻雀（準備、代打ちなど）、ボッチャ、ネイルアート、絵画、囲碁、将棋、トランプ、ピアノ、料理などデイサービスのプログラム提供だ。利用者の「やりたいこと、得意なこと」が仕事になり、新たな仕事が日々生まれている。

　特に利用者がアクティブに楽しむ卓球は人気が高い。ラリーが１５０回以上続く要介護１の利用者がおり、対応できる卓球好きの利用者を募集。また、シニアの間で流行っている健康麻雀も、代打ちができる麻雀好きの利用者も募っている。

　同事業のコンセプトは【1】「好きを仕事に」【2】「当事者が主人公となる事業推進」【3】「目指せ工賃５万円」だ。身体を動かす仕事から掃除・食事の準備まで幅広く、週１日〜５日、短時間でも可能。ランチはビュッフェ形式で楽しみながら（利用者負担３２０円）。

　利用資格は身体、知的、精神障害がある人（受給者証を取得できれば利用可能）。問合せ、見学・体験後、利用手続きに入る。事業所担当者は「見学会は定期的に開催しています。お気軽にどうぞ」と話している。

就労Ｂ利用者の声

Ｔさん（23歳）知的障害

　「ぼくは卓球が大好きです。１年前、見学にいき、卓球をしているところを見て、ここで働くことを決めました。卓球、ぼっちゃ、風船バレーなどを高齢者のみなさんと一緒に遊び、場を盛り上げています」

Ｏさん（35歳）精神障害

　「僕は芸術大学を卒業しました。しかしその後12年間、それを活かした仕事にはつかず、やりたくない仕事を転々としていました。デイサービスで僕の『絵を描く、物を創る努力』を認めてもらえました。自分で考えた仕事ができるので、僕は初めて仕事に積極的になりました。芸術創作に加え、得意な健康麻雀でも高齢者とみなさんに楽しんでいただいています」