子どもたちの笑顔が力に

　○…多摩市周辺のイベントサイトを立ち上げ、４人のメンバーで『ままここ』の活動を行う。３年前に多摩市に来た時、「周囲に話し相手がいなかった」と子育て中の母親向けのオープンチャットで情報交換を行った。参加人数が増え、提供される情報もバラバラになったことから、使いやすいサイトを立ち上げた。「地域貢献したいという同じマインドを持つ方が投稿してくれている」と利用者の広がりに期待をこめる。

　○…３歳から小学生までの３人の子どもを育てる。昨年末、次女が白血病を患っていることが分かった。仕事は在宅にし、次女に付き添う時間が長いため長女は現在、山村留学として長野県で暮らす。白血病と知った時は涙が止まらなかったというが、病を克服した今は笑顔を絶やさない。「頑張ったね」と娘に語り掛ける。

　○…相模原市の出身。高校が多摩センター近くにあり雰囲気は知っていたという。住み始めてから約３年。「積極的に人と関わることで居心地が良くなった。優しい人が多くて、遊歩道が広く住みやすいまちですよね」。ままここでは、「ママのための手芸おしゃべり会」を開き交流の場も提供している。

　○…自らの経験から乳児期の子育ての大切さは欠かせないと情報収集を重ねてきた。「いきなり子どもの人生の初期を任せられることに戸惑った」と振り返る。「いずれは乳児期の子育ての教室を開き、悩んでいるお母さんにアドバイスができたら。人と話すことですっきりすることも多いですし、地域で助け合う場が必要」と力をこめる。子育てに在宅勤務の仕事と多忙な中でも明るくふるまう。「子どもたちの笑顔が力になっている。毎日楽しく過ごしたいですね」