歴史的な快進撃で世界を魅了したラグビー日本代表は、10月20日の準々決勝で南アフリカと激突。奮闘するも3対26で敗れ、アジア史上初のベスト8で大会を終えた。
W杯開催にちなみ、市内のラグビーにゆかりのある人物にスポットを当てる本紙コーナー。今回は歯科医師を志しながら大学6年間、ラグビーに打ち込んだ石渡靖夫さん(59)を紹介する。
※ ※ ※
大和市出身。厚木高校時代は弓道部に所属していたが、日体大出身の教諭が授業でラグビーを体験させてくれたことがきっかけで憧れが募った。進学先の東京医科歯科大で叩いたのは、もちろんラグビー部の門。体力・精神ともに厳しく追い込まれる同部を志願する学生は少なかったため、熱烈に歓迎されたという。「実際、体当たりのスクラムやランニングは厳しくて先輩に付いていくのがやっとだった」と笑う。
ポジションはフォワード。また、ラインアウトの際のジャンパーとして試合展開のカギを握った。「ラグビーは肉弾戦の激しさが注目されるけれど、実は頭脳戦。相手チームの分析や戦略が勝算を握る。でも、一番大切なのは気持ちで負けないことかな」と語る。
所属する「関東医歯薬ラグビーリーグ」では、毎年2位の壁が超えられず、涙をのんだ。「都会にある学校の常として、練習場所の確保が難しく、練習量で力の差が出たと思う」。本来は5年で引退だが、後輩がリーグ2部へ転落したことを受け、急きょ6年の秋まで公式戦へ。文武両道で歯科医師を目指した。
30年前に市内中央に矯正歯科クリニックを開業し、7月には海老名市歯科医師会会長に就任。「ラグビーで学んだチームワークの大切さや人をまとめていくことは、診療所でも歯科医師会でも生かせている」と微笑んだ。
|
|
|
<PR>
海老名・座間・綾瀬版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
<PR>