市内で5年ぶり9施設目となる特別養護老人ホーム(特養)が、2020年4月の開業に向けて、柏ケ谷地区で建設が進められている。
市地域包括ケア推進課によれば、現在、市内には8つの特別養護老人ホームがあり、入所待機者は156人(19年4月時点)。ここ数年の待機者は150人前後を推移しており、市は3年ごとに策定される「高齢者保健福祉計画」と「介護保険事業計画」に基づき、待機者の減少や待機期間の短縮を図るために、新施設の調整を進めてきた。
来春開所するのは、柏ヶ谷駅徒歩圏に位置する「特別養護老人ホーム彩美苑(仮称)」。鉄筋コンクリート造地上5階建てで、ベッド数100床(ショートステイ20床)。全室個室となり、自宅での生活スタイルを維持しやすいほか、各ベッドには心拍や呼吸、体動、離床などを確認できる「見守りケアシステム」を導入し、健康状態の把握をはじめ、転倒リスクの軽減を目指す。また、在宅医療の専門医をはじめ、嚥下や口腔外科に特化している訪問歯科医、周辺の協力医療機関による医療サポートの充実や、入所者一人ひとりに合わせた生活プランに沿ってきめ細かい安心のサービスを提供する。そのほか、スタッフの働き方を配慮することでサービスの質向上につなげていくという。
同施設を運営するのは、長崎や福岡を中心に保育園や特養を手掛ける「社会福祉法人あすか福祉会」。開設準備室の新里浩一室長は「法人理念である『尊厳』をもとに、画一化されたサービスではなく、ご入所者やご家族、スタッフを大切にするサービスで、笑顔があふれる施設として貢献できれば」と話す。
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