海老名・座間・綾瀬 コラム
公開日:2019.12.20
えびな歴史めぐり【3】
海老名の武将
〜半井驢庵〜
綾瀬市を通る「中原街道」から目久尻川に架かる「道庵橋」を渡り西に進むと、通称「なんじゃもんじゃの木」の名で親しまれている「有馬のはるにれ」があります。ここには江戸時代の将軍家に仕えた御典医・半井驢庵成近の屋敷がありました。すぐ北側の道は驢庵坂につながり、その先は気持ち良いのどかな道が続き、杉久保の椿地蔵、大山道のひとつ「百八堀通」へと向かいます。
半井家は医家として宮廷などに仕えた和気氏の一族で、宇佐八幡宮神託事件で有名な和気清麻呂を祖とすると言われています。半井の姓と驢庵の号を天皇から賜ったという初代の和気明親、それから光成、成信、成近と続きます。第4代の驢庵成近は三代将軍家光に仕え、疱瘡を患った家光に御薬を献じたとされています。相模国高座郡本郷村に1000石を賜った成近は、南側の柏尾通り沿いに真光寺を建てました。境内には孫娘・昌姫の墓石も置かれています。海老名の武将を偲ぶ歴史さんぽ、さっそく本郷の地を訪ねてみましょう。
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