知的・身体障がいなどのある児童らを対象に音楽療法を行う「NPO法人 おおきな木」がこのほど、中新田のわかば会館でロビーコンサートを開催し、中学生から20代のメンバー約20人が日頃の成果を披露した。
同法人は、発達に遅れのある子や家族に対して乳幼児期から一貫した支援体制を整えようと、わかば学園に通う子の保護者によって2004年に設立。07年からは心身の発達に有効だとされる「音楽療法」を導入している。障がいのある子の中には、言葉で表現できず他人と適切に関われないケースもあるが、音楽を通じてなら円滑にコミュニケーションを図れることも多く、社会性を養う手法として活用されている。
同コンサートは発表の場を設けるとともに、活動を広く知ってもらおうと年に1度行われているもの。この日は人気曲のダンスを皮切りに、日々の個人セッションで練習したハンドベルやボンゴ、木琴、歌声を披露。障がいの特性上、環境の変化や観客を前に不安を感じたり、周りと音を合わせられないこともあるが、信頼するスタッフの下、各々自分らしさを表現していた。会場には温かい拍手が響き渡り「観ているこちらが癒された」「成長に感動した」と涙する姿も見られた。
長谷利江理事長は「舞台に居られるだけで100点という子もいる。拍手をもらい褒められることで自己表現の喜びを知り、達成感が生まれるので次回も多くの人に観てもらえたら」と語った。
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