海老名・座間・綾瀬 社会
公開日:2021.01.15
コロナ禍でも介護の力に
ベトナム国籍2人が就労開始
社会福祉法人ケアネットが運営する特別養護老人ホームさつき(海老名市河原口)では、昨年12月21日から在留資格「特定技能」制度を活用し、ベトナム国籍の2人が働いている。同ホームで特定技能の人材を活用するのは初めて。
特定技能は2019年4月に設けられた制度。従来の技能実習は、技能を国に持ち帰ることを目的とするのに対し、特定技能は人材不足対応を目的とし、即戦力の外国人材の受け入れている。
就労を開始したダンティットゥヒエンさん(27)とグエンゴックタムさん(26)は来日前からの大親友で、ともに病院での介助経験がある。ヒエンさんは「介護先進国」のイメージを持っていた日本での就労を希望し2018年に来日。タムさんはヒエンさんに誘われ1年後に来日した。
来日後は牛丼チェーンなどでのアルバイトで生活費を工面しながら都内の日本語学校に通い、特定技能として働ける条件をクリア。現在は海老名市内で共同生活を送る。
コロナ禍で消毒、検温など業務負担が増える中での就労開始。ヒエンさんは「不安はあったが周りの人が優しく教えてくれるので安心」と流ちょうな日本語で答える。両親と毎日電話をしているというタムさんは「両親は心配しているが、ヒエンさんが一緒なので心強い」と笑顔を見せた。
小林由貴子施設長は2人の働きぶりについて「一生懸命で真面目。私たちにとっても刺激になっている」と話す。2人の将来の夢は、一緒に母国で老人ホームを開設することだという。
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