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海老名・座間・綾瀬 経済

公開日:2021.02.26

84.2MHz FMカオン
華(カ)やぐ音(オン)、奏で10年
小さくても、大きな役割

  • 金曜日担当で綾瀬市出身のすずきちほさん

  • 開局当初から局の3本柱であり続ける金子社長(中央)と天野局長(左)、パーソナリティの黒岩美奈子さん(右)

 海老名市内のスタジオから放送するラジオ局「FMカオン」(84・2MHz)が22日、開局から10年の節目を迎えた。2月28日(日)午後1時から「創立10周年特別番組」を放送する。

 2011年2月、県内初の民設民営コミュニティFM局として放送を開始したカオンは海老名市と厚木市のほか座間市、綾瀬市、寒川町、伊勢原市の一部を聴取エリアとしている。

 平日午前9時から午後3時までの生放送を中心に、地域の行政や生活、文化情報を独自に制作して24時間放送している。

 音楽はクラシックを中心に戦時歌謡まで幅広く扱う。中高年を意識して始めた平日午後4時からの「よみがえる昭和の響き」には、若者を中心にブームが到来している昭和歌謡へのリクエストが急増している。

東日本大震災

 2011年3月の東日本大震災はカオンが開局して17日目に発生した。

 天野哲也局長(46)は「開局直後に手探りの放送が続くなかで震災が起きた。丸5日間、24時間体制で地域の交通情報や計画停電、ガソリンスタンド、逃げたペットの情報などを伝え続けた」と10年前を振り返る。

 今年2月13日夜に発生した福島県沖の地震でも、深夜まで余震への警戒や停電情報を伝えた。

 カオンは海老名エフエム放送株式会社が税金の投入に頼らず運営している。経営は楽ではないがこの経営で10年間、放送を続けてきた。

 金子純子社長(62)は「日常は音楽や地域情報を放送するが、災害時の情報ライフラインでもある。これからも24時間365日音を止めず、地域の情報インフラとしての使命も果たしていきたい」と話している。

 局ではCMや放送への協賛、イベント運営を随時募集している。(問)046・234・0001

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