綾瀬市が進める旧消防本部庁舎跡地などの中心市街地再編で、同市が公募型プロポーザル方式で実施している商業施設の募集に、進出を希望する7社から参加表明があった。市は今後、今秋の基本協定締結に向けて事業者を選定する。
市が地域経済の活性化をめざして再編するエリアは、昨年3月に開通した東名・綾瀬スマートICから約1・6キロ南の市の中心部にある。藤沢市の国道1号線にアクセスする県道42号線に面していて北側に綾瀬市役所があり、ショッピングセンターの綾瀬タウンヒルズや旧消防本部庁舎、市民文化センター(文化会館・中央公民館・市立図書館ほか)がある。
今回、商業施設を誘致する場所は20年3月に新庁舎へ移転した旧消防本部庁舎跡地(地図中赤・市所有の更地・約6070平方メートル)と綾瀬タウンヒルズショッピングセンターとホームセンターがある大型商業施設エリア(地図中黒・市と民間地権者・計約2万6932平方メートル)で、タウンヒルズとホームセンターは25年3月で定期借地権契約の期間が終了し、原状回復される。
市は21年4月にスタートした「綾瀬市総合計画2030」の戦略プロジェクトで「中心市街地魅力UPリニューアル」と「次世代に繋げる公共施設」の再編を位置づけ、旧消防本部跡地と現在の商業エリアに、より集客性のある商業施設を誘致し、文化会館や図書館などがある市民文化センターの公共施設再編で利便性を高めることを標榜している。
今回の事業者募集は公共施設再編に先行して実施するもの。現時点では、今年9月に予定している優先交渉権者との基本協定締結のあとエリアごとに借地権設定の契約を結び、そこから半年以内に工事が始まる。市によると、商業施設の全体像が明らかになるのは今年秋ごろになる見通し。
市が示す事業スケジュールによると、旧消防本部の商業施設は24年度初めにオープンし、現商業施設の更新は26年度中頃となる。公共施設は「図書館を中心とした施設のあり方を検討するための市民参加型の組織を来年度に立ち上げる予定」(公共資産課)。
中心市街地の再編では当初、市は商業施設と公共施設の官民複合施設を模索したが、昨年3月のサウンディング調査を経て複合化は難しいと判断した。
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