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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2023.03.24

元Jリーガーで4月からサッカースクール「Ayase City Club」のコーチを務める
川崎 裕大(やすまさ)さん
綾瀬市深谷上出身 30歳

夢と目標の近道は「努力」

 ○…昨シーズン終了後、8年間を過ごしたプロ生活に終止符を打ち、故郷の綾瀬市に2歳上の兄が設立した小学生サッカースクールのコーチに就任した。本格的に指導を開始する4月を前に練習に顔を出し、子ども達から早くも「やすコーチ」と呼ばれて慕われる。綾瀬市からプロ選手になった自身の経験を惜しみなく伝えたいとし、「サッカーに限らず、興味を持ったことに夢や目標を持てる子どもを育みたい」と語る。

 ○…現役時代はディフェンダーで、身長175cmと同じポジションの選手では小柄ながら、豊富な運動量を武器に流通経済大学から2015年にサンフレッチェ広島に入団。1年目から活躍を期待されたが2度のアキレス腱断裂で長らく辛酸を舐めた。周囲が自身の評価を下げる噂を聞くたびに「負けるものか」と反骨心を強め、横浜FCやカターレ富山で現役を続けた。SC相模原で2シーズンを終えた頃、「気持ちに陰りが見えた」と引退を決意した。

 ○…引退後、知人に誘われて入社した就職先で、大型車のタイヤ販売や交換に従事する。不慣れによる多少の失敗は、持ち前の体力でカバーするを信条とし、「日本一のサービスを提供したい」と新たな目標もできた。妻と小学校や幼稚園への進学を迎える娘2人を思うと「一人前になって安心させてやりたい」と大黒柱の自負もある。

 ○…「綾瀬からプロ選手を」と掲げてスタートしたスクールは、光綾公園などを練習拠点に設立1周年を迎えた。「楽しいと思ってプレーする時期が技術的にも人間的にも一番成長できる」。綾瀬市で過ごした小中学校時代の記憶に思いを馳せ、「辛い経験もあったけど、努力を続けられたら夢は叶うと教えたい」と話した。

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