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海老名・座間・綾瀬 社会

公開日:2023.06.23

軟骨伝導イヤホン導入
座間市がサービス開始

  • 軟骨伝導イヤホン

  • 佐藤市長にイヤホンを手渡す迎社長。右は川本理事長

 座間市はこのほど、戸籍住民課と保険年金課の窓口に「軟骨伝導イヤホン」を設置した。同市で樹脂パーツを製造する有限会社樹脂リードモデル(迎隆一朗社長)が16日、耳の聞こえづらい人に使用してもらおうと同市に2基、寄贈した。

 「軟骨伝導」は「第3の聴覚経路」ともいわれる技術で、奈良県立医科大学の細井裕司学長が発見した。従来の直接的な聴覚や骨伝導とは異なる仕組みで、昨年秋ごろから普及が本格化した。

 1基3万円ほどで市販されているが県内自治体窓口で「軟骨伝導イヤホン」を導入するのは座間市が初という。寄贈した迎社長は「自社製品とは直接かかわりはないが、城南さんの取り組みに感銘を受けて市への寄付を思い立った」とした。

 迎社長が取引する城南信用金庫では「音漏れもなく個人情報保護の観点からも有効」だとして、6月末までにこの軟骨伝導イヤホンを全店舗に配置する予定。

 この日は、普及に取り組む同信金の川本恭治理事長も同席し、「全国に約1400万人いる難聴者のうち補聴器を使用している人は約200万人、1200万人が我慢していることにもなる。老眼鏡と同様に普及すればよりよい社会になる」と述べ、軟骨伝導イヤホン普及の意義を訴えた。

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