衆院選では自民、公明が大きく議席を減らし、立民と国民民主が躍進した。全国的なこの現象が県央地域ではどうだったか、各市の比例票の動きに焦点をあてた。
党派別の得票率が県内トップの自民(24・9%)は、全県で前回(2021年)比9・3ポイント減、綾瀬で8・9ポイント、座間9・8ポイント、海老名では10・9ポイント減らした。海老名では立民に126票及ばなかった。県内19市では相模原、鎌倉、藤沢、逗子、海老名の5市で自民が立民を下回った。
今回の衆院選で議席を増やした立民だが、比例では目立った増減がなかった。全県では前回から1万票弱減らしたが、得票率は微増した。海老名、座間、綾瀬でもほぼ横ばいにとどまった。
維新は前回全県で53万票を集めたが今回は34・5万票にとどまり、前回から5万票弱減らした公明とともに精彩を欠く結果となった。
自民・公明、維新の低迷と立民の伸び悩みを尻目に、今回の選挙で躍進したのが国民民主と、れいわ新選組だった。
国民は全県で自民、立民に次ぐ3番目(前回6番目)の53・5万票を集め、得票数で31万6千票、得票率でも7・8ポイント前回から伸ばし、上位にいた維新、公明、共産をごぼう抜きした。前回は1505票だった綾瀬で3095票、2787票だった座間で5909票、3748票だった海老名では8090票といずれも倍増超えとなった。
全県で前回より9万票増の27万票を獲得したれいわの得票率は、前回の4・3%から6・6%に伸びた。海老名でも6・5%、綾瀬6・8%、座間では7・3%で、それぞれ3〜4%台だった前回より伸びた。
前回は自民、立民、維新、公明に次ぐ5番手だった共産は、国民とれいわに抜かれ7番手に後退した。社民は全県でも7万票弱で、得票率も前回と比べて微減の1・7%だった。
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