海老名・座間・綾瀬 政治
公開日:2025.11.28
座間市議会
議長が不祥事で辞任
公務中の泥酔など認め
座間市議会の熊切和人議長(53)=自民党=が20日、市議会の議会運営委員会で議長を辞任する意向を表明した。公務中に泥酔して市民と口論するなど複数の不祥事が指摘されていた。翌21日に会見を開き、「議会運営に支障をきたさないよう辞職する」などと説明した。27日に辞職が許可され、議長選挙が実施される=11月20日web版で既報、11月26日起稿。
この問題は、一部の議員宛に今月下旬、「市民の間で囁かれている複数の不祥事について深い悲しみと強い懸念を抱いている」とする詳細な告発文書(匿名)が届いたことに端を発した。
本紙はこの情報をもとに取材を進め、今月17日、熊切氏に対し事実確認などを求める質問状を送付した。熊切氏は同20日に文書で回答を寄せ、一連の指摘について事実関係を認めたうえで、「座間市議会の信頼回復のため、進退を含め熟慮している」としていた。
「複数の不祥事」と指摘されたのは、2024年11月17日に開催された座間市民ふるさと祭りでの一般市民との口論の様子。「大きな声で酔っ払いながら口論していたところを止められていた」とする市民の指摘について熊切氏は、「『一番働かない議員が来た』と言われ、言い返したことで相手と口論になった」と事実を認めた。
今年のふるさと祭りでは、来賓で訪れた近隣市の市長から「だいぶ酔っておられますね」と指摘された。当日の飲酒について「日本酒一合とレモンサワー3杯程度だったと記憶している」と答えたが、「公務には支障がなかった」とした。
ほかにも今年5月の大凧まつりでも酒に酔って来賓の他市長に「失言」し、「後日謝罪した」と自ら明らかにした。
熊切氏はこの他にも複数の行為について事実を認めている。公衆の面前での泥酔や他市首長への失礼な振る舞いが明らかになったことで、議会内からは「議長辞職で済む問題ではない」「議員としての資質そのものが問われる」として、さらに重い責任を求める声も上がっている。
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